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どのタイミングで相談すればいいですか?
建築物を建てる段階でご相談ください。
構造(骨組み)から内装、備品まで木造を選ぶことができます。
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既に、木造でない設計書が提出されたのですが、今からでも間に合いますか?
はい。設計の変更には通常、費用が掛かりますが、例えば費用発生の無い範囲でも、十分検討可能です。
特にフローリングをはじめとした化粧を替えると、お部屋の価値が高まることがオーナー様の目に見えるためにお勧めです。
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具体的にどのような相談がありますか?
(1) 内装にナラ集成材というのあった。非常に高価なものではないでしょうか?
・・・・・・価値観は多様ですが、府内産スギ・ヒノキ材をお勧めしました。
(2) 意匠設計がこれまで見たことないようなデザインだったので不安。
・・・・・・適切な構造計算を京都大学さまの協力の元、ご指導させていただきました。
(3) 山城産材でベンチができるでしょうか?また、山城産とわかるロゴは入れることができるでしょうか?
・・・・・・山城産は出材時やストックのある時なら可能です。質問時は、宇治田原産と南山城村産のヒノキの出材がありましたので、これを使用しました。ロゴは下のとおり。レーザー加工で様々にカスタマイズ可能です。
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地域材を使用する意義は?
(1) 地域の森林資源を自ら持続的に使用し、循環させることができる(目に見える資源の管理)。
(2) 運搬にかかるCO2排出量の削減。
(3) 地域経済の活性化に寄与します。
例えば、工事設計に使用される建設資材単価は、マクロ経済の元に市場調査された単価です。緊急経済対策などによる工事件数が増加した際、実勢の人件費や燃料費など、地域の中小企業経営において大切な原価構成因子の単価変動が全く反映されていません。
つまり、折角の経済活性化施策も、恩恵を被るのは海外企業やグローバル企業ばかりということです。
当協議会の単価は独自に地域単価を見積りしたものです。さらに、人件費などの地域経済動向を配慮したものです。わかりやすく説明すると、物価変動をやわらげた単価になるように配慮されています。
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安く建てたい
施主さまのイメージが建物に反映されていないのに、高額とならないことです。
耐震性を高めたいとか、耐火構造であるとか、必要なものは必要ですし、設計する側の押しつけであることや、理解不足による余分な投資であることも多々ありますので、十分コミュニケーションを図ることが一番大切です。
当協議会では、地域の顔である関連企業さまと行政の協議会制度をとることによって、民間さまのノウハウをフェアにユーザーさまに還元することを目的にしています。
この中で、構造材、接合金物、内装、備品等、すべてにおいて共通して言えることは、『良く流通している規格を使用すること』です。『間に合わなかった!』にならないように、できるだけ早い段階でご相談ください。
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参考リンク集
公共及びこれに準ずる木造建築、木質内装等の発注・設計に関する参考リンク集を作成しました。すべて外部リンクになるため、リンク先の内容に関していかなる損害を被る場合も、当協議会は何ら責任を負うものではありません。なお、予告なしに内容やリンク先を変更または削除し、さらにリンク切れも発生する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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「京都府の木で木造建築物を建てるためのイロハ」(京都府内産材利用拡大協議会)
中大規模建築物に京都府産の木材を使う手順書です。一般建築物への応用も可能となっています。
京都府産材利用のメリット、木材調達時に頼れる組織、構造計算でわかる使用条件、耐震・耐火構造、京都府産材の種類と認証制度などが大変わかりやすく解説されていると評判です。
リンク:http://www.kyomokuren.or.jp/?page_id=2935
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「木の学校づくり~木造3階建て校舎の手引~」(文部科学省)
概要 先日、文部科学省から「木の学校づくり-木造3階建て校舎の手引-」(「木造3階建て学校施設に係る手引作成検討会(主査:安井昇)」協力)がHPにて公表されました。
平成27年6月の建築基準法の改正に伴い、1時間準耐火構造での設計が可能となった木造3階建て校舎について、設計計画から納まりまで木造防耐火のポイントを図解でわかりやすくまとめています。
建築関係者はもちろん、教育委員や学校関係者の方など、建築分野以外の方も理解しやすい内容になっていますので、ぜひ広くご活用ください。
リンク:http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/mokuzou/1369464.htm
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「中大規模木造建築の設計実例を通して(東京大学教授 ホルツストラ主宰 稲山正弘)」(Timberize)
パワーポイントのPDF資料。流通材と木組みによる接合を活用した中大規模木造の実例を豊富な写真で解説。
コスト、防耐火、構造計算、その他の性能、材料調達と品質管理の5つの観点から、中大規模木造の設計上のハードル解決策を提案されています。
地域の林業・木材産業・そして建設業者さんを育てる観点での作られたビジュアルな資料であるため、地域の協議会などの設立を呼びかける資料としても優れています。
ページ数は多いですが、「まとめ」は最後にありますのでご注意ください。
http://www.timberize.com/pdf/seibi02.pdf
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「木造公共施設建設コストの事例調査 - 埼玉県」
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埼玉県農林部 森づくり課 木材利用推進担当のホームページです。
木造公共施設整備の際、地域産木材の利用推進には建設コスト縮減の必要性も併うことから、施設の企画・計画や予算算定・要望に際して、木造公共施設の概算建設費を把握するという課題が提起されています。
その上で、県内の既存の木造公共施設の建設コストを調査し、工事費単価の事例や考え方などを示しています。
-概算建設費(延面積に係る、平米当り単価)を示すための統計処理-
・調査対象 72施設
・建設工事費内訳 建設工事費は、建築工事、電気設備工事費、機械設備工事費を対象とし、外構工事費や浄化槽など特別な設備費は除外。
・規模別の工事費単価の平均値を、延べ床面積により4つの区分に分けて算定。
・用途別の工事費単価の平均値を、整備の実績や需要の大きい12の用途に分けて算定。
その上で、 データ数が十分とは言えない状況から 統計学と行政という立場を十分配慮し、 「建設工事費単価に関する推測」としてまとめている点が秀逸と言えます。
推測の一例として、 「100平方メートルから500平方メートルまでの中小規模の木造建築物は、構造や工法が確立されており事例数も多く、工事費単価は比較的低くなる傾向にあります。木造公共施設に最も適した規模であるといえます。」 と表現されているなど説得力があります。
殆どの図書やインターネットにおいて、「建設工事費は目的や選択した工法によって大きく異なる」と記載されていますが、特別な場合を除き、公共建築物は公共性を配慮し、必要十分なものであることが第一条件となるため、予算要望等のたたき台として素晴らしい報告になっています。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0905/cost-mokuzouka.html